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    第三の翼
    モトマチセレクション.vol12「追悼テオ・アンゲロプロス」無事終了いたしました。
    今年1月に亡くなったテオ・アンゲロプロスさんの追悼上映です。
    セオドロス・アンゲロプロスというのが本名らしいです。
    簡単に追悼と言ってしまってますが、映画の至宝であり映画界に於いてとてもとても
    大きな損失であります。
    私たち映画好きの楽しみである「アンゲロプロスの新作」がもう拝めないのは、
    心に大きな穴がぽっかりと空いた感じです。
    巨匠の新作は映画マニアの一番の楽しみです。期待をしてハードルを上げても
    毎回裏切らない、驚きに満ちた至福のときです。
    キューブリックの新作もキェシロフスキの新作もタルコフスキーの新作も。

    今回の元町映画館での期せずしてやって来てしまった「追悼上映」は「追悼」を謳う
    のは悲し過ぎるのですが、しかし1周年記念の『ミツバチのささやき』の時にも
    言いましたが、BOWシリーズを元町映画館で上映できることは個人的には大きな喜び
    であり「夢」が1つ叶った気分です。
    今回、10作品全部上映を決めたのは関西では元町映画館が一番最初でした。

    今回は1~2作品を1週間上映しては2週間休み、また1週間上映しては
    2週間休み、と10作品全部終了するまでに3ヶ月半もかけました。
    この上映の仕方は、1作品1作品をゆっくり味わって観てもらいたかったこと、
    2週間の休みの間に考えてもらいたかったこと、そして、
    何よりゆっくり「追悼」をして欲しかったことです。そのための3ヶ月半です。

    長かったですが、最終週にはお客様からも「もう終わるんですね。なんだか寂しいな」とか
    「もう一周して欲しいなぁ」とか「アンゲロプロスをずっとやってる映画館にして欲しいなぁ」
    とか、半ば言いたい放題なアンゲロプロス愛に満ちたご意見も頂き、泣きながら喜んでおります。
    映画を観られて、出てくる皆さんの満足げな顔を見るだけで、ああ上映して良かったと。
    これこそ映画館冥利に尽きるというものです。
    良い映画を皆で観る。これが“映画館”ですよね。

    今回の追悼上映の10作品、全て観られた方もたくさんいてとても嬉しかったです。
    私も全作品2回以上観ていますが、今回見直してみて一番良かった作品は『狩人』でした。
    ちゃんと確認しながら観ると、この作品が一番やりたい事が明確で、攻撃的なまでの
    実験的な撮影手法の数々があまりに凄くて、重たくて、アイロニカルで、面白くて、
    涙が出るほど感動しました。これこそ映画だ!と言わんばかりです。
    多分この時期のアンゲロプロスさんは誰にも止めれなかったのでは?
    巨匠になる前の映画作家として一番脂がのっていた時期ではないでしょうか。
    私が映画学校の先生なら『狩人』を全員に分析させてディスカッションしますね。
    それぐらい映画史的にも大事な作品だと思いました。
    皆さんも、今回改めて観られた方も新しい発見があったのではないでしょうか。

    そして、元町映画館の上映で、皆さん「追悼」して頂けましたでしょうか?

    最後に『エレニの旅』に続く“20世紀三部作”の第二弾『第三の翼』はまもなく公開
    されると思いますが、三部作完結編を待たずに、この作品が最後の作品になりそうです。
    完結編はほとんど撮影していなかったようですから。

    アンゲロプロスさん。心からご冥福をお祈りいたします。
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