2011.04.28
おもしろはおおさかを大プッシュ!

『アゴスティの世界』みなさんは堪能されましたでしょうか?
一つでも見逃しちゃダメですよ。全部全然違うモノですから。
ただ一つ共通するのはシモネタでしょうか?
『天の高みへ』凄かったですねー。久々に出会った下品なカオス。
うーむ。名作ですね。私、こういうのメチャ好きです。
まーー当局に没収されるのは当り前ですわな。こりゃ怒られますよ。
確信犯ですから。
いや『天の高みへ』だけでなく『人間大砲』も『カーネーションの卵』も
息をするのを忘れるような美しさとでも言いましょうか。
どのコマをとっても絵葉書になりそうな美しさです。
しかし、本当のアゴスティの凄さは「ひと所に留まっていない」ということです。
常に前進している。これはやはり攻撃的でなくては無理なのではないでしょうか?
長いものに巻かれるような性格では無理ですね。常に反体制なパンクスですよね。
若いパンクな人、若い芸術系の人は必ず見ないとね。
今のところ、まだDVDが出る予定もなく、関西での上映の予定もなさそうですので、
今回を逃すとちょっと見れないかもよ。て、明日で終わりですけど。
ま、それはそうと今日のタイトル画像は大坂志郎さんです。
なぜ、今回の主役の石原裕次郎さんや長門裕之さんではなく、大坂志郎さんなのか?
今回のモトマチセレクションの試写をしたところ、2作品ともに出演しているのですが、
まったく違う役柄で、同じ年に撮影したとは思えないほどの大坂さんの名演技。
ことのほかとても良い味を出していたので、スタッフ一同ファンになりました。
いやー『麻薬3号』は名作でした。53年前の神戸港や元町界隈で長門裕之さんが
暴れ回り、南田洋子さんが慎ましく待っております。
私にも三宮三劇や喫茶ジャヴァやモダン寺や高架下や北野町など見覚えがある箇所が
たーくさん出て来ました。映画みながら「あっ、これあそこや」って必ず口に出して
しまいます。わたくし5回ほど「あっ」と言ってしまいました。
そして、まさしく幻のフィルムノワールジャポンでございます。
カメラワークかっちょいいです。長門さんがいきなり思い出したようにシャブを打つ場面
や男同士の殴り合いの後の「泣きの空砲」にシビレない人はいないのではないでしょうか。
それに、今回元町映画館で日活スコープ(横広の大画面)で見て思ったのですが、
いつもは人に勧める時には「映画館で見るのは迫力が凄いから」と常套句のように
言っていますが、今回だけは、何か解りませんけど「迫力」以上のものを感じました。
うちで『気狂いピエロ』を見られた方は『赤い波止場』の予告編を付けていましたので、
体感したと思いますが、迫力も凄いのですが、たかだか3分の予告編でお腹いっぱいという
感じになったでしょ?あれが1時間半続くのですから。
映画館が全盛の時代に映画館で観るために作られたという感じがヒシヒシと伝わってきます。
やはりDVDでテレヴィで観るのはバチ当りだと思える日活スコープ作品でした。
『麻薬3号』はDVDにもなってないようですし、関西で上映するのは久しぶりではないで
しょうか?これを逃すといつ見れるか解りませんよ。
嫁を質に入れてでも見に来ないと。
モトマチセレクションvol.3「元町が俺を呼んでるぜ!」4/30~5/6の一週間のみ!
元町映画館は大坂志郎を大プッシュします!
よろしくどーぞ。
スポンサーサイト